旧neix製品
TT Server 2

重要なお知らせ
弊社製品 TT Server / TT-Server Ⅱ の FMラジオ仕様において、FMアンテナ端子を、ビルや住宅のテレビアンテナに接続して受信しているお客様は、2011年7月24日以降テレビ放送が地上デジタル放送に移行され、ビルなどのテレビアンテナが地デジ専用アンテナに変更されると、FM放送の受信ができなくなり、時刻校正ができなくなる可能性があります。
次のようなアンテナ工事
- 新築工事
- アンテナ設置工事
- アンテナ交換工事
のように、目に見える場所のみではなく、
- 内部配線工事
- ブースター等の機器の保守工事
など、目に見えない場所の、配線設備工事によっても、突然、受信できなくなる場合がありますので、ご注意ください。
理由
FM放送は、テレビ放送よりも周波数は低いのですが、VHF帯の電波が使用されています。従来のアナログテレビ放送では、VHF帯とUHF帯の両方の電波が使用されていたため、従来のテレビアンテナはVHF帯を受信することができ、周波数が違っても、FM放送を受信出来るケースが多くありました。
一方、地上デジタルテレビ放送は、UHF帯だけが使用されるため、地デジ専用のアンテナでは UHF帯専用となり、VHF帯である FM放送は受信できなくなります。
また、アンテナの外見がVHF用のまま変わらなくても、建物の内部配線や配線設備の保守工事によって、混合器・分波器・ブースターなどの設備の仕様・性能が変わるために、VHF帯を受信できなくなる場合があります。
判定
- TT Server FMの場合
- 液晶画面の右上の「*」が表示されていれば、過去8時間以内に時刻校正が行われております。ボタンによるメニュー操作によって、最後に時刻校正が行われた日付と時刻を表示することも可能です。(取説「時刻設定・校正履歴の表示」を参照下さい)
- TT Server Ⅱの場合
- 液晶画面の左下の「*」が表示されていれば、過去8時間以内に時刻校正が行われております。ボタンによるメニュー操作によって、最後に時刻校正が行われた日付と時刻を表示することも可能です。(取説「時刻設定・校正履歴の表示」を参照下さい)
- 校正が行われていない場合
- イヤホンを接続し音声モニターをして受信状態を確認して下さい。放送が聞こえるかどうか、雑音が多くないかどうかを確認して下さい。放送が聞こえなかったり、聞こえても雑音が多い場合は時刻を校正することができません。
対策
このような場合、 ビルのテレビアンテナ端子を使わずに、別途「FMアンテナ」を接続するなど、FM放送を受信することが出来るアンテナを接続してご使用ください。(装置の取説もご参照下さい)
なお、地域・建物環境などにより、電波の強さが違い、必要となるFMアンテナの性能は違います。ビルの屋内(特に窓の無いサーバルームなど)では、電波が弱い場所も多くあり、別途、室外のFMアンテナ工事が必要となる場合があります。
お問い合わせ先
TT Server / TT Server Ⅱ の製品本体に関するご質問は、弊社サービスセンター011-813-6050へお問い合わせ下さい。
アンテナや配線設備などの、ビル設備等については、ビルオーナー・ビルメンテナンス会社・賃貸代理会社等へお問い合わせ下さい。
FMアンテナのご購入については、家電・オーディオ機器の販売取扱店等へお問い合わせ下さい。
NHK-FMラジオ放送の受信状態については、地域のNHK放送局へお問い合わせください。
ご注意
なお、当社製品 TT Server / TT Server Ⅱは「インターネット同時配信・IPサイマル放送」に対応しておりませんので、ご了承ください。(FMトランスミッターなどを介して受信しても、時報が放送されないため、時刻を校正できません)
TT Serverシリーズの特長
TT ServerシリーズはNHK-FM放送を利用し常に正確な時刻データを提供します。
各地域のNHK FM放送の時報音から時刻タイミングを得て内部時計の校正を行ない、サーバや各種機器からの要求に応じて校正のための時刻データをSNTPなどの各種プロトコルにより提供します。
サーバの障害ログや操作ログ・入退室時に記録されるタイムスタンプなどを常に正しい時刻で管理できます。
高セキュリティ環境の構築に最適
FM放送の時報音を利用しますので、外部ネットワークに接続せず時刻補正が可能です。
個人情報などを扱う高いセキュリティを求められる企業・自治体のサーバルームなどの環境に最適です。
設置が簡単
市販の室内FMアンテナを接続し、イヤホンで音を聞きながら各地域のNHK FM放送に周波数を合わせるだけで、誰でも簡単に設置できます。
TT Server Ⅱの新機能
FUJITSU IP Pathfinder Sに対応
FUJITSU IP Pathfinder Sとの専用シリアル通信ポートを搭載。
IP Pathfinder Sの時刻補正機能を実現し正確な時刻を提供します。
SNMPに対応
SNMPに対応し、機器の管理・監視が容易になりました。
対応プロトコルの強化
TT Serverに比べ対応プロトコルが強化されました。
- TT Server Ⅱ:Time・Daytime・HTTP・SNTP(unicast/anycast/multicast)
- TT Server:Time・Daytime・SNTP(unicastのみ)
うるう秒の予約機能
うるう秒の発生日時を予約することによって、該当日時にNHK-FM 時報がなかった場合でも、内部時計の時刻を補正し、TT ServerⅡは正しい日時情報を応答することが可能です。
使用例
金融機関のデータ管理、工場ライン装置の時刻校正やセキュリティー上、インターネットに接続できない環境においての時間校正でご利用いただけます。
TT Serverシリーズの使用例

TT Serverシリーズ 仕様一覧
ラインナップ | TT Server FM | TT Server Ⅱ 【New】 |
---|---|---|
受信放送 | FM放送 | FM放送 |
内部時計の校正 | NHK FM放送 | NHK FM放送 |
受信可能周波数 | 76.0~90.0MHz(最小桁:0.1MHz) | 76.0~90.0MHz(最小桁:0.1MHz) |
アンテナ | 非内蔵 / アンテナ用F形レセプタクル | 非内蔵 / アンテナ用F形レセプタクル |
受信電界強度 | 15dBuV 但しS/N比30dB以上 | 15dBuV 但しS/N比30dB以上 |
時報監視 | 定時±10秒 | 定時-15秒から+10秒 |
但し電源ON最初の校正時は、正時±1分 | 但し電源ON最初の校正時は、正時±1分 | |
内部時計精度 | 通電時 最大±43ms/day | 通電時 最大±60ms/day |
(室温25℃で1日1回校正の場合) | (室温25℃で1日1回校正の場合) | |
時報校正精度 | FM時報に関して5ms以下 | FM時報に関して5ms以下 |
(但し時報自体の精度は除く) | (但し時報自体の精度は除く) | |
対応プロトコル | Time・Daytime・SNTP(unicastのみ) | Time・Daytime・HTTP |
SNTP(unicast/anycast/multicast) | ||
うるう秒予約機能 | × | ○ |
SNMP対応 | × | ○ |
FUJITSU | × | ○ |
IP Pathfinder S 対応 | ||
温度 | 0℃~40℃(但し結露なきこと) | 0℃~40℃(但し結露なきこと) |
湿度 | 30%~90%(但し結露なきこと) | 20%~80%(但し結露なきこと) |
外形寸法(mm) | 320(W)×237(D)×51(H) | 200(W)×225(D)×43(H) |
質量 | 約2.5kg | 約1.5kg |
消費電力 | 10VA | 5W/8VA |
認定 | 電気用品安全法適合:特定以外の電気用品 | 電気用品安全法適合:特定以外の電気用品 VCCI ClassA / RoHS指令準拠 |
- 以下の機器はお客様でご用意ください。
- FMラジオ用アンテナ
- FMアンテナケーブル(同軸ケーブル75Ω・F型コネクタ)
- FUJITSU IP Pathfinder S接続時のシリアルケーブル